2020年第81回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

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[8p-Z07-1~17] 8.4 プラズマライフサイエンス

2020年9月8日(火) 13:30 〜 18:15 Z07

呉 準席(大阪市立大)、奥村 賢直(九大)

15:15 〜 15:30

[8p-Z07-8] プラズマ由来の活性酸素窒素種の非侵襲的生体への移送

呉 準席1、福原 秀雄2、井上 啓史2、スズリ アンドレ3 (1.大阪市大工、2.高知大医、3.南オーストラリア大)

キーワード:プラズマ, 活性酸素窒素種, 体内移送

近年,低温大気圧プラズマを用いたバイオ医療分野への応用が注目を集めている.これらの応用は生体,特に細胞内で生成される活性酸素種(ROS)が及ぼす細胞死と似ている現象がプラズマから生成された活性酸素及び窒素種(RONS)によって再現されていると考えている.実際細胞用いたIn Vitro実験では大気圧プラズマの影響は主にRONSによる現象であることが明らかになりつつある.もし,生体の中で細胞死に至るROSの代わりにプラズマで生成されたRONSを供給が可能であればプラズマを基に新しい医療技術を起こすことが可能である.これまでの研究ではアガロースフィルムを用いたモデル皮膚,培養真皮,マウスなど様々なターゲットを対象にプラズマ由来のRONSの生体へ移送に関する結果を報告した。今回の報告では,これまでの結果をまとめて,プラズマの生体への直接照射の安全性などを報告する予定である.