[12p-A409-1~14] 12.4 有機EL・トランジスタ

[12p-A409-1] [講演奨励賞受賞記念講演] STM発光分光法を用いた選択的な三重項励起子形成の単一分子計測

〇木村 謙介^1,2、三輪 邦之^1,3,5、今田 裕¹、今井 みやび^1,2、河原 祥太^1,2、竹谷 純一²、川合 眞紀^2,4、ガルペリン マイケル³、金 有洙¹ (1.理研SISL、2.東大院新領域、3.カリフォルニア大学サンディエゴ校、4.分子研、5.ノースウェスタン大学)

キーワード：STM発光分光法、三重項励起子、単一分子発光

走査トンネル顕微鏡を用いた単一分子レベルでのエレクトロルミネッセンス（EL）測定を行い、PTCDA分子からの蛍光と燐光を観測した。更に、探針と基板間に印加する電圧を変えながらEL測定を行った結果、低電圧領域では燐光のみが選択的に起こる現象を発見した。これは、三重項励起子が選択的に形成されたことを示唆している。詳細な伝導測定を合わせて行うことで三重項励起子が選択的に形成される機構を解明した。