2020年第67回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

合同セッションK「ワイドギャップ酸化物半導体材料・デバイス」 » 21.1 合同セッションK 「ワイドギャップ酸化物半導体材料・デバイス」

[12p-D419-1~15] 21.1 合同セッションK 「ワイドギャップ酸化物半導体材料・デバイス」

2020年3月12日(木) 13:45 〜 17:45 D419 (11-419)

大島 孝仁(FLOSFIA)、東脇 正高(情通機構)

14:15 〜 14:30

[12p-D419-3] p型三元系Sn2+酸化物における正孔生成と酸素欠陥生成による電荷補償

〇(DC)三溝 朱音1,2、菊地 直人2、簔原 誠人2、阪東 恭子3、相浦 義弘2、西尾 圭史1 (1.東理大、2.産総研電子光、3.産総研ナノ材料)

キーワード:新規p型酸化物半導体、構造欠陥

我々は新規p型酸化物として多元型Sn2+酸化物に着目し、これまでにSn2Nb2O7とSnNb2O6においてp型伝導性の発現に初めて成功した。さらに、その正孔の起源はどちらもSn4+がNbサイトに置換することで生成するSn4+置換欠陥であることを明らかとした。しかし、その正孔生成効率はSn2Nb2O7で二桁以上低い値であった。そこで本研究では、電荷補償の要因となる酸素欠陥生成に新たに着目し、p型伝導性発現における正孔生成機構を比較・検討した結果を報告する。