[13a-B409-1~10] 3.12 ナノ領域光科学･近接場光学

[13a-B409-4] ドルマン型金ナノ粒子構造体のフェムト秒過渡応答の粒子間隔依存性

〇杉田 篤史¹、望月 寛太¹、小野 篤史¹、居波 渉¹、川田 善正¹、吉澤 雅幸² (1.静大工、2.東北大理)

キーワード：近接複合金ナノ粒子系、連成プラズモンモード、フェムト秒時間分解分光

ドルマン型金ナノ粒子三量体構造のフェムト秒時間分解分光について報告する。研究ではドルマン型構造を構成する二量体と単量体の粒子間隔の異なる複数の系を用意し、粒子間近接場相互作用がフェムト秒時間領域での過渡的な光学応答に与える影響に注目した。研究の結果、二つのプラズモンモードのうち、一方を光励起すると、他方のモードにも過渡変化が誘起されること、また過渡変化は比較的長距離に及び、100nm程度の粒子間ギャップ間隔でも互いの他に対する制御効果を示すことを確認した。