2020年第67回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

15 結晶工学 » 15.4 III-V族窒化物結晶

[13p-A302-1~10] 15.4 III-V族窒化物結晶

2020年3月13日(金) 13:30 〜 16:15 A302 (6-302)

岩谷 素顕(名城大)、彦坂 年輝(東芝)

13:30 〜 13:45

[13p-A302-1] [講演奨励賞受賞記念講演] らせん転位とMg不純物との複合体を含むGaNの第一原理電子構造解析

中野 崇志1、原嶋 庸介2、長川 健太2、洗平 昌晃2,1、白石 賢二2,1、押山 淳2、草場 彰3、寒川 義裕4,2、田中 敦之2、本田 善央2,1、天野 浩2,1 (1.名大院工、2.名大未来研、3.学習院大計算機センター、4.九大応力研)

キーワード:窒化ガリウム、転位、電子構造

GaNを用いた次世代のパワーデバイスの実現に向け、逆方向リーク電流の発生が大きな課題となっている。我々は第一原理計算を用いることで、リーク電流への寄与が疑われるMg不純物とらせん転位との複合体における電子構造を解析した。その結果、Mg不純物はらせん転位の近傍に凝集し、Mgとらせん転位との複合体が形成されること、Mgとらせん転位との複合体はn型の振る舞いをすることが示され、リーク電流の原因になることが導かれた。