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[18a-Z12-4] 頭部ファントム中の治療用炭素イオン線の即発X線による可視化
キーワード:粒子線がん治療、即発X線、二次電子制動放射
頭部ファントムに入射したエネルギーの異なる3つの炭素イオンビームについて、ファントム周囲に配置したX線カメラでの即発X線(二次電子制動輻射)測定より到達深さを識別可能かどうかを、モンテカルロシミュレーションによって評価した。加えて、兵庫県立粒子線医療センターにおいて、頭部ファントムに入射した炭素イオンビームを、頭頂部(0°)及び側頭部(90°)からX線カメラで撮影し、結果をシミュレーションと比較した。得られた軌跡の形状はシミュレーションと実験とでよく一致し、約2 cmのビーム軌跡長の変化を明瞭に識別できることが分かった。また、0〜135° 及び225〜360° の広範囲において、ビーム軌跡の可視化及びビーム軌跡長変化の識別が可能であることをシミュレーションにより示した。