2022年第83回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.2 評価・基礎物性

[22a-C106-1~11] 12.2 評価・基礎物性

2022年9月22日(木) 09:00 〜 12:00 C106 (C106)

藤井 慎太郎(東工大)、田口 大(東工大)

10:30 〜 10:45

[22a-C106-6] 物理的複製困難関数を用いたフレキシブルひずみセンサアレイ識別

栗原 一徳1、渡邉 雄一1、植村 聖1、武居 淳1、吉田 学1 (1.産総研)

キーワード:フレキシブルセンサ、物理的複製困難関数、デバイス識別

複数のセンサを組み合わせて使用する場合、互いに独自のIDが必要になる。このときたとえば顔認識のように、それぞれのセンサが持つ特徴量を利用して相互に識別ができればIDづけの利便性が向上できる。近年、物理的複製困難関数と呼ばれる考え方で、製造ばらつきを人工物メトリクスとして利用する研究が盛んに行われている。これは主に耐偽造性の向上や秘密鍵の生成に利用されているが、相互識別にも利用可能である。しかし、物理的な状態変化を読み取るためのセンサアレイでは、その目的上得られる電気的信号は環境の影響を受けやすくなる。そのため、人工物メトリクスとして利用可能な安定した値を生成することが困難である。本研究では一般的なひずみゲージにおいて簡便に計測できる複素インピーダンスから得られる情報を組み合わせることで、外力の影響を受けづらいセンサ固有の不変量の生成に成功したため報告する。