2023年第70回応用物理学会春季学術講演会

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シンポジウム(口頭講演)

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[17p-E402-1~9] 有機半導体デバイスの現在・過去・未来:光電変換を中心として

2023年3月17日(金) 13:30 〜 18:15 E402 (12号館)

尾坂 格(広島大)、伊澤 誠一郎(分子研)、大北 英生(京大)

18:00 〜 18:15

[17p-E402-9] 超薄型有機太陽電池を利用した再充電可能なサイボーグ昆虫

福田 憲二郎1、筧 裕二朗2,1、片山 俊平2,1、髙桑 聖仁2,1、イ シンヨン1、古澤 和也3、佐藤 裕崇4、梅津 信二郎2、染谷 隆夫1,5 (1.理研、2.早稲田大、3.福井工大、4.南洋理工大、5.東大工)

キーワード:有機太陽電池、フレキシブル、サイボーグ昆虫

生きた昆虫を電気刺激によって行動制御するサイボーグ昆虫は、人が到達困難な特殊な環境でも長時間活動できるため、特に災害時の人命探索に有用であると期待されている。サイボーグ昆虫の移動を無線で長時間制御するには、10 mW以上を生成できる太陽電池などの環境発電装置が必要である。発電デバイスはその重さと面積で可動部の動きが制限され、昆虫の運動能力を損なうため、昆虫の運動能力を保ったまま発電装置を取り付けて、10 mW以上の出力を達成するのはこれまで困難であった。本研究では超薄型有機太陽電池を利用し、昆虫の基本的な運動能力を損なわずに再充電と無線通信が可能なサイボーグ昆虫を実現した。