[I-283] 配電線の空中分岐工法を対象とした風応答解析と疲労評価
キーワード:時刻歴風応答解析、有限要素解析、累積疲労損傷度、鋼心アルミより線、曲げ応力
電柱を設置できない場所に配電線を架線する方法として,本線の径間途中からT字に電線を分岐させる工法が挙げられるが,このような架線形態を対象に風の影響を評価した事例はみられない.そこで本線と分岐線をつなぐ縁線に着目し,有限要素法を用いた時刻歴風応答解析によって,風応答および疲労損傷度を評価した.この結果,縁線自体の横振れによる応力は相対的に小さいが,縁線両端に接続される電線の横振れによって縁線が大きく変形し,端部に高い面内曲げ応力を生じることが確認された.また,本線の径間長や,補強のための水平支線の存在が,縁線の疲労損傷度に大きく影響することが明らかとなった.
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