令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第V部門

非破壊試験法 (1)

2019年9月5日(木) 08:40 〜 10:10 V-6 (幸町北6号館 611講義室)

座長:大野 健太郎(首都大学東京)

[V-543] RC床版の水平ひび割れ部の状態が衝撃弾性波法によるひび割れ検出精度に与える影響

*安井 和也1、鈴木 真1、寺澤 広基1、鎌田 敏郎1 (1. 大阪大学大学院)

キーワード:衝撃弾性波法、RC床版、水平ひび割れ、堆積物、周波数特性

道路橋RC床版における水平ひび割れ部は,単なる空隙である場合もあるが,一方で堆積物や水が存在するケースもある.そこで,本研究では,RC床版における水平ひび割れ部の状態を模擬した供試体を作製し,ひび割れ部の堆積物および水が衝撃弾性波法により得られる周波数特性に及ぼす影響を実験的に検討した.また,ひび割れ部の状態によらず,ひび割れが検出可能なデータ処理方法についても検討した.
その結果,ひび割れ部の堆積物が水を吸収した後に再乾燥した場合に,ピーク周辺のスペクトル形状がブロードになった.しかし,この場合,クロススペクトルを用いることで,空隙位置に相当する縦波共振周波数でピークを確認することができた.

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