[VII-65] 重金属等を含む焼却主灰造粒固化物の長期溶出挙動評価(その3)
キーワード:焼却灰、重金属、造粒固化、屋外暴露試験、炭酸化
筆者らは,焼却灰の造粒固化物を実環境下に暴露し,長期的な重金属等の溶出挙動を評価するとともに,溶出メカニズムの検討を進めている.屋外雨水曝露試験により,焼却主灰造粒固化物からの六価クロム,鉛,フッ素の溶出は,キルン炉とストーカ炉ともに約4年間地下水環境基準未満を維持した.浸出水のpHは開始時のアルカリ性から2年間で中性に低下した.また,硫酸イオンは試験開始後3年まで濃度が上昇し,炭酸化によるエトリンガイトの消失による寄与が推測された.カルシウムは浸出水中に流出する割合は少なく,カルサイトとして容器内にとどまっているものと推測された.
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