令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

[共通セッション] 地震工学(構造物の耐震、地震応答解析、強震動予測、地盤振動、地盤液状化、断層変位、災害調査)

地震応答・相互作用

座長:久世 益充(岐阜大学)

[CS10-53] 河川堤防を対象とした起伏を有する表層地盤における表面波の伝播特性に関する検討

〇宮永 隼太郎1、山中 浩明2 (1.大成建設、2.東京工業大学)

キーワード:表面波探査、分散、FK解析、位相速度

表面波探査は表面波の分散性を用いて,深度20m程度までのS波速度構造を推定する探査法である.表面波探査の解析では調査地が水平成層であると仮定しているため地表面に起伏のある地盤には適さない場合がある.河川堤防などの地表面に起伏を有する地盤でも頻繁に利用されるが,地表面起伏が表面波探査の解析に与える影響は十分に議論されていない.
そこで本研究では堤防を模擬した地盤モデルにおいて波動伝播シミュレーションを行い計算波形を解析することで,波動伝播特性を考察し,表面波探査の適用性を評価した.その結果,堤体と基礎地盤の速度コントラストと層境界の位置により解析結果に影響を及ぼすことが分かった.

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