令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第III部門

斜面(2)

座長:藤井 幸泰(名城大学)

[III-12] 切土耐震補強箇所における降雨時安全度調査

〇久保井 公彦1、中村 宏1、田中 祐二2、狭田 彰二2、神原 隆則3 (1.東日本旅客鉄道、2.JR東日本コンサルタンツ、3.中央開発)

キーワード:切土、不飽和土、浸透流解析、安定解析、耐震補強

北海道胆振頭部地震の斜面崩壊に鑑み,切土耐震補強の設計済み補強構造を用いて降雨時の安全率を評価した.一般的に,切土は地山を乱していないことから弱層が無い場合盛土より安定している.また耐震補強対象切土の頂部は,大半が道路等で舗装され浸透水が盛土より少ない.そこで,耐震補強設計箇所の中から,最も高さが高く無補強時にL1地震時安全率が最も小さい(1未満)切土を選定して評価すれば,切土の降雨時の安定性の全体が見えると考えた.当該切土斜面は,浸透流解析を併用すると豪雨時・長雨時でも不飽和挙動を維持することが分かり,降雨に対して十分に安全性を有することが判明した.

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