環境創造・ビオトープ(2)

[VII-45] アワビの閉鎖循環式陸上養殖の可能性

〇大島 義徳¹、井上 昌士¹、金井 貴弘¹、前田 茂哉¹ (1.（株）大林組)

キーワード：陸上養殖、閉鎖循環式養殖、アワビ、中間育成

日本の漁獲量は1980年代半ば以降に急速に減少し，以降も緩やかな減少を続けている．藻場再生など環境の改善や適正な漁獲調整による資源回復が望まれるが，陸上養殖の導入により，環境負荷の少ない持続的な漁業の推進も重要である．陸上養殖は，不安定化する気候の影響が少ない安定した漁業と周辺産業という地域活性化策としても注目されている．筆者らは，ほとんど海水を入れ替えない閉鎖循環式養殖に着目し，各地の名産でありながら漁獲量が減っているアワビについて数m³の装置で実証試験を行い，その可能性を検討した．アワビの3㎝台の稚貝を購入する中間育成で，1年で7㎝に成長させることを目標として検証した．