[S01A-02] ダンパーを有するケーブルの張力,曲げ剛性,及びダンパー諸元の同時推定手法
キーワード:振動法、ダンパー、固有振動数
斜張橋や吊り橋等のケーブル構造物を維持管理する上で,ケーブルの張力が許容値以内であるかどうかを確認する必要がある.現在はケーブルの固有振動数を利用する振動法や高次振動法で張力を推定するのが一般的である.しかし近年,ケーブルの振動を低減するために,ダンパーが設置されることも多く,従来の手法では張力を正確に推定するのが難しくなっている.加えて,ダンパーの劣化状態を把握することも重要であり,張力のみならずダンパーの性能も推定する手法が求められている.そこで本研究では,ダンパーを有するケーブルの張力推定法について研究するとともに,固有値の虚数部やMode Shapeを考慮に入れることで,各諸元の推定精度を高める新たな手法の開発を目的とする.