[S02C-05] 高速多重極境界要素法を用いた大規模3次元音場解析
キーワード:境界要素法、高速多重極法、音響、遮音壁
近年,騒音の評価には波動音響理論や幾何音響理論に基づく数値シミュレーションが広く用いられている.幾何音響解析手法は,音の波動性を考慮せず,エネルギーの伝播を鏡像法や音線法などにより幾何学的に取り扱うものであり,波動音響解析手法は,波動方程式に基づき音の伝播計算を行うものである.本研究では,高精度なシミュレーションが可能な波動音響理論に基づく音場解析を行う.著者らは,外部問題に適している境界要素法に着目して,時間域高速多重極境界要素法を用いた音場解析手法の構築を行ってきた.本研究では,大規模化に対応するためMPI-OpenMPハイブリッド並列化を行い,数値解析例として近年多く用いられている先端改良型の遮音壁を模した解析モデルを有する3次元非定常の音場解析を行った.