[S02D-01] 断面変形を考慮した梁要素と連続体要素の接続に関する検討
キーワード:せん断遅れ、周期境界条件、有限要素法、接合モデル
橋梁などの構造解析において,連続体要素と梁要素の両方を用いると,連続体要素のみを用いるよりも自由度が減少するため,効率的である場合も多い.しかし,薄肉断面や複合断面のような断面変形が無視できない部材においては,平面保持を仮定した梁要素を接合すると,梁要素と連続体要素の接合部での断面変形が拘束されてしまうため,実際の変形を精度よく再現することができない.均質化梁理論により任意断面のフランジのせん断遅れやウェブの面外せん断変形などの断面変形を考慮した梁要素が開発されている.この梁要素を用いることで,断面の平面拘束を緩和し,連続体要素と滑らかに接合することができると考えた.そこで本研究では断面変形を考慮した梁要素と連続体要素を接合し連続体要素のみを使ったモデルに比べ自由度を小さくしつつ,精度のよい解析手法を提案する.