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[S02A-04] 鉄道PRC桁の複線同時載荷によるひび割れ進展に伴う動的応答増大の再現解析
キーワード:PRC部材、剛性、繰り返し載荷
本研究では,鉄道PRC桁の動的応答増大が発生するメカニズムの解明,経年による動的応答変化の評価を目的として,非線形等価縮約モデルと著者らが開発した鉄道運行情報を活用した動的解析手法を組み合わせた数値解析を実施した.コンクリートのひび割れ発生後の履歴特性を考慮した非線形等価縮約モデルを用いて,列車すれ違い時の複線載荷を繰り返しによりPRC部材の再載荷時剛性が徐々に低下し共振現象が発生するメカニズムを明らかにした.対象橋りょうは単線載荷時においては6mm程度の応答変位が,6回の完全複線載荷を経験することで20mm程度まで増大することを明らかにした.さらに,列車運行シミュレーションに基づく動的応答の経年変化を評価した結果,大規模なダイヤ改正後の複数回の複線載荷により剛性が低下し,共振速度が運行速度と近くなることで変位が急増することを示し,実際に観測現象および変位等の実測値との整合性を示した.