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[S03B-06] 表面加熱および均質加熱による月面模擬砂FJS-1の融解凝固実験
キーワード:月レゴリス、FJS-1、溶融、固化、月面探査
本研究では,月面模擬砂FJS-1に均質加熱および表面加熱を加えたときの溶融/固化挙動についての基礎的知見を得るための実験を行った.粒度分布の影響を見るために,月面の代表的な粒度であるオリジナル粒度の他,0.1mmのふるいで分けた2種類の試料も合わせて用いた.それぞれを密詰めまたはゆる詰め状態で堆積させ,様々な温度履歴を与えて溶融/固化挙動を観察した.冷却後の生成固化物に,ビッカース硬度試験,1軸圧縮試験を行い,その力学特性を調べた.その結果(1)粒度の細かい試料ほど早く溶融し,生成固化物の圧縮強度も高い,(2)初期バルク密度の大きな試料ほど圧縮強度が高い.(3)表面加熱方式では深さ方向に異なる固化物が生成される,(4)ビッカース硬度試験と1軸圧縮強度にはよい相関が見られ,これは1軸圧縮試験の難しい層状固化物の物性評価に利用できる,等の知見が得られた.