第24回応用力学シンポジウム

講演情報

一般セッション(第五部門:応用数理問題―計算機科学から社会科学まで)

第五部門:応用数理問題(C)

2021年5月15日(土) 13:30 〜 15:00 E会場 (E会場)

座長:五十嵐 晃(京都大学)

14:45 〜 15:00

[S05C-06] 時刻歴波形ノイズ部の実効電圧を用いたAE到達時刻自動検出手法の開発

*中村 勝哉1、小林 義和1、小田 憲一1、池端 宏太1 (1. 日本大学)

キーワード:アコースティック・エミッション、AE位置標定、到達時刻、時刻歴波形、実効電圧

近年,材料内部に発生する微小な破壊の可視化にAcoustic Emission(以下 「 AE」と 称する .)位置標定法の適応が試みられている.AE位置標定法を用いて材料内部の破壊を明確に可視化するためには,AE の到達時間を正確に検出する必要がある.しかし, AE の測定データ量は膨大であり,到達時間の目視での判読は困難であるため,自動的に検出する必要がある.本研究では,時刻歴波形ノイズ部から算出した実効電圧を用いた到達時刻自動検出手法を提案し,提案法の妥当性について検討した.また,数値実験として弾性波の到達時刻が明らかな時刻歴波形を用いて,提案法の妥当性を検討すると共に同様の時刻歴波形に既存の手法であるAR-AICを適応し,到達時刻検出精度の比較を行った.検討の結果,AR-AICが真の到達時刻とは異なる時刻を示したのに対し,提案法は真の到達時刻を検出していることを確認した.