第25回応用力学シンポジウム

講演情報

一般セッション

一般セッション(第三部門:材料・複雑現象の力学)

第3部門②

2022年5月28日(土) 10:40 〜 11:55 C会場 (オンライン)

座長:玉井 宏樹(九州大学)

10:55 〜 11:10

[2C07-11-02] 個別要素法を用いた透過型砂防堰堤の損傷事例解析

*嶋川 理1、堀口 俊行1、別府 万寿博1、香月 智1 (1. 防衛大学校)

キーワード:鋼製透過型砂防堰堤、土石流、個別要素法

近年,短期的かつ局所的な豪雨により土砂災害の被害が増大傾向にある.土石流対策としては,透過型砂防堰堤が用いられているが,堰堤の損傷事例も発生し,その対応が求められている.例えば,現在の設計荷重より大きなレベルII荷重が提案されており,レベルII荷重の規模や適用範囲について検討されている.このような設計法を検討する際には,堰堤が破壊した事例の分析が重要である. しかし,透過型砂防堰堤の破壊メカニズムを推定する上で実規模に近い実験を行うことは容易ではなく,解析による検討が望まれる. そこで本研究は,鋼管およびその継手部の強度を断面分割法で推定したうえで,結合部の構成則に導入した個別要素法解析により,梨子沢第1砂防堰堤の破壊メカニズムを推定するものである.