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[14001-04-03] 側岸侵食の物理プロセスを考慮した蛇行の線形安定解析(シンポジウム講演概要)
キーワード:線形安定解析、河川の蛇行、側岸侵食
河川の蛇行は,河川構造物に影響を与えるため,これまで多くの研究が行われてきた. 線形安定解析の手法を用いた蛇行の成因に関する研究もこれまで数多く行われてきた. それらの多くでは,流路の不均一性で微小な湾曲が発生すると,遠心力によって流れの偏りが生じ,蛇行が発達すると考えられている. これまでの蛇行の安定性解析で用いられている側岸侵食式の多くは,侵食側の側岸が流れに応じた速度で侵食され,それに対応して堆積側の側岸が堆積するとした簡易的なものである. Parkerらは,側岸を侵食側と堆積側で分けて考え,側岸の土砂輸送と河床の不安定性を考慮することができる物理プロセスに基づく側岸侵食式を提案している. 本研究では,物理プロセスに基づく側岸侵食式を用いた蛇行の線形安定解析を行った. 簡易的な側岸侵食式を用いた結果に比べ,不安定領域が波数の大きい領域に広がり,卓越波数も大きくなる結果となった.