一般社団法人日本心エコー図学会第31回学術集会

セッション情報

シンポジウム

シンポジウム1(S1) 心房細動と房室弁膜症の関係に迫る 

2020年8月14日(金) 09:00 〜 10:30 第2会場

座長:春木 伸彦(松江赤十字病院 循環器内科)、渡邉 望(宮崎市郡医師会病院心臓病センター循環器内科・検査科)

心房細動と房室弁膜症は密接な関係がある。長期にわたる僧帽弁逆流や三尖弁逆流によって心房は拡大し、心房細動の原因となり得る。一方で長期間持続する心房細動もまた、心房が拡大する原因となり、それに伴い房室弁輪も拡大する。心房拡大によって房室弁輪が拡大すれば、必然的に房室弁の接合は悪くなり、結果として房室弁逆流が生じることは容易に想像できる。しかし古くは、孤立性心房細動患者において僧帽弁輪拡大単独では有意な逆流は生じないと考えられていた。近年、高齢化社会によって罹患期間の長い心房細動を合併する患者が増え、心室拡大や機能低下がないにも関わらず、房室弁輪拡大が主因と思われる有意な房室弁膜症を合併する患者をしばしば目にする事が増え、心房性機能性僧帽弁逆流・三尖弁逆流(Atrial functional MR・TR)と呼ばれ注目されている。しかしこれらの弁膜症はその機序も未だ不明確で、重症度評価も容易ではなく、さらに治療介入のタイミングを決めることも明確な基準がない。このシンポジウムでは、この心房性機能性MR・TRにおけるこれらの点を明確にし、明日からの診療に役立てたい。

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