[P55-6] ICUせん妄に対するユマニチュード技術の有効性の検証
【目的】
せん妄は成人ICU患者の死亡率を増加させ、ICU入室期間や入室期間の延長、ICU退室後も続く認知機能障害に関連しており、成人ICU患者のせん妄に対する有効な治療はないとされている。そこで、認知症ケアに有効とされるユマニチュード技術が、成人せん妄患者の治療に有効ではないかと考え、ICUに入室した成人患者を対象とし検証した。その結果、せん妄有病期間は減少したがせん妄発症率に有意差はなかった。
今回の研究では、せん妄発症リスクの高い65歳以上の患者、心臓血管外科患者、敗血症患者に対象を絞ることでせん妄発症率の変化があるかを検証したい。
【方法】
1)研究デザイン:調査研究
2) 対象:平成27年7~8月、平成29年6~7月 ICUに入室した65歳以上の患者、心臓血管外科患者、敗血症患者。
3) データ収集方法:電子カルテからチャート、看護記録を参照し、せん妄についてのデータを収集する。
4) データ分析方法:調査対象期間の患者層の比較、せん妄発症件数、せん妄発症期間についてクロス集計、t検定を用い評価した。
【結果】
調査研期間のICUに入室した患者層に差はなかった。絞り込みを行った対象の患者では、せん妄発症率の変化はなかったが、せん妄有病期間は減少した。
【結論】
ユマニチュード技術を使用したことでせん妄有病期間を短縮させる可能性を示唆した。
せん妄は成人ICU患者の死亡率を増加させ、ICU入室期間や入室期間の延長、ICU退室後も続く認知機能障害に関連しており、成人ICU患者のせん妄に対する有効な治療はないとされている。そこで、認知症ケアに有効とされるユマニチュード技術が、成人せん妄患者の治療に有効ではないかと考え、ICUに入室した成人患者を対象とし検証した。その結果、せん妄有病期間は減少したがせん妄発症率に有意差はなかった。
今回の研究では、せん妄発症リスクの高い65歳以上の患者、心臓血管外科患者、敗血症患者に対象を絞ることでせん妄発症率の変化があるかを検証したい。
【方法】
1)研究デザイン:調査研究
2) 対象:平成27年7~8月、平成29年6~7月 ICUに入室した65歳以上の患者、心臓血管外科患者、敗血症患者。
3) データ収集方法:電子カルテからチャート、看護記録を参照し、せん妄についてのデータを収集する。
4) データ分析方法:調査対象期間の患者層の比較、せん妄発症件数、せん妄発症期間についてクロス集計、t検定を用い評価した。
【結果】
調査研期間のICUに入室した患者層に差はなかった。絞り込みを行った対象の患者では、せん妄発症率の変化はなかったが、せん妄有病期間は減少した。
【結論】
ユマニチュード技術を使用したことでせん妄有病期間を短縮させる可能性を示唆した。