09:50 〜 10:00
[7] ステンレス製手術器械の初期メンテナンスの改善
~新しい不動態化処理方法の検討~
医療機関において各種医療器材を新規で購入または消耗による更新(買い替え)を少なからず実施されているおり,その医療器材は中央材料部門にて洗浄・滅菌をおこなわれているケースが一般的であると考えるが,新品器材の事前処理(初期メンテナンス)については各施設が様々な方法でおこなわれていると想定する.
とくにステンレス製手術器械においては,初 期メンテナンスとしておこなわれるのは「脱脂作業(油落とし)」と熱処理による「不動態化」であるが,脱脂作業については手洗いシンクや洗浄機の種類,台数等の設備によってメーカが推奨する方法と同様の作業がおこなえないケースがあるため,各施設の設備に合わせた処理方法の構築が必要と考える.
今回,「脱脂作業」については,比較的導入施設の多いウォッシャーディスインフェクター
(以下WD)を用いて,短時間で最善におこなえる方法を検討し,できるだけ簡易的に処理できる方法を目指した.
そして,初期メンテナンスにて重要となる「不動態化」処理の作業については,従来の熱処理による方法ではなく,酸化薬剤を用いた化学的な不動態化処理を実施し,従来の方法との比較をおこなうと同時に,より効果的で作業効率の良い方法を目指し,ここに報告する.
とくにステンレス製手術器械においては,初 期メンテナンスとしておこなわれるのは「脱脂作業(油落とし)」と熱処理による「不動態化」であるが,脱脂作業については手洗いシンクや洗浄機の種類,台数等の設備によってメーカが推奨する方法と同様の作業がおこなえないケースがあるため,各施設の設備に合わせた処理方法の構築が必要と考える.
今回,「脱脂作業」については,比較的導入施設の多いウォッシャーディスインフェクター
(以下WD)を用いて,短時間で最善におこなえる方法を検討し,できるだけ簡易的に処理できる方法を目指した.
そして,初期メンテナンスにて重要となる「不動態化」処理の作業については,従来の熱処理による方法ではなく,酸化薬剤を用いた化学的な不動態化処理を実施し,従来の方法との比較をおこなうと同時に,より効果的で作業効率の良い方法を目指し,ここに報告する.