第98回日本医療機器学会大会

講演情報

パネルディスカッション

パネルディスカッション5 医療関連サービスの現在・未来-理想と現実、そしてよりよい未来へ-

2023年7月1日(土) 10:35 〜 12:00 第2会場 (アネックスホール F203)

座長:大川 博史(東京大学),南 正人(市立芦屋病院)

11:20 〜 11:35

[パネルディスカッション5] 根拠に基づいた院内清掃業務の確立

~最新知見を含む感染対策の強化~

大槻 和弘 (ワタキューセイモア㈱メディカル営業本部 請負事業部)

1.背景
院内清掃に携わる多くの受託企業は、日常清掃に係わる定期点検や感染性廃棄物の取扱い等を取り決め、厚生労働省令で定める基準以上の要件を満たすと判断される医療関連サービスマーク(以下マル適)を取得している。
医療関連サービスマーク振興会の調査では、認定企業は1、414社に上り9割近い医療施設が外部委託している。
2.問題提起
しかしマル適の審査項目には、院内清掃で求められる感染対策が少ない。そのため受託企業独自の経験や推測から業務をおこなうことにより美観保持の観点に主眼が置かれ、さらに根拠のない感染対策を実施している場合もある。
3.まとめ(成果)
根拠に基づく院内清掃業務を提供するため、受託企業は医療施設と連携を図ることが求められる。その一例として弊社では医療施設との共同研究にて連携を図り、海外の感染制御学術誌に掲載された事例を紹介したい。