第99回日本医療機器学会大会

講演情報

一般演題

医療機器管理

医療機器管理3

2024年6月22日(土) 10:10 〜 11:20 第4会場 (アネックスホール F204)

座長:今井 英一(新潟市民病院)

10:20 〜 10:30

[109] 消化器内視鏡ビデオスコープの故障原因分析と対応策の検討

鈴木 祥仁, 北川 夏実, 福岡 慧也, 袴田 貴大, 守屋 賢志 (新城市民病院 医療技術部 臨床工学課)

【目的】
近年,内視鏡技術が進歩し様々な分野で活用されている.当院においても,内視鏡下手術・検査件数が増加しており,特に,消化器内視鏡分野の検査・手術件数が増加している.それに伴い,ビデオスコープをはじめとする内視鏡関連機器の故障件数も増加し,高額修繕費件数も増加傾向である.故障発生件数・修繕費を削減するため,メーカと共に,修理実績から故障原因を分析し,分析結果および対応策を検討したため報告する.
【方法】
対象は,2021年4月から2023年9月までの 30 ヶ月間,所有している消化器内視鏡関連機器46台とした.メーカからの修理報告書,医療機器管理システムの機器台帳・保守台帳を集計分析した.
【結果】
修理件数は,2021年8件,2022年2件,2023年5件であった.また,修理件数が多いのは上部消化管ビデオスコープであった.1本あたり近年,内視鏡技術が進歩し様々な分野で活用されている.当院においても,内視鏡下手術・検査件数が増加しており,特に,消化器内視鏡分野の検査・手術件数が増加している.それに伴い,ビデオスコープをはじめとする内視鏡関連機器の故障件数も増加し,高額修繕費件数も増加傾向である.故障発生件数・修繕費を削減するため,メーカと共に,修理実績から故障原因を分析し,分析結果および対応策を検討したため報告する.
【方法】
対象は,2021年4月から2023年9月までの 30 ヶ月間,所有している消化器内視鏡関連機器46台とした.メーカからの修理報告書,医療機器管理システムの機器台帳・保守台帳を集計分析した.
【結果】
修理件数は,2021年8件,2022年2件,2023年5件であった.また,修理件数が多いのは上部消化管ビデオスコープであった.1本あたり近年,内視鏡技術が進歩し様々な分野で活用されている.当院においても,内視鏡下手術・検査件数が増加しており,特に,消化器内視鏡分野の検査・手術件数が増加している.それに伴い,ビデオスコープをはじめとする内視鏡関連機器の故障件数も増加し,高額修繕費件数も増加傾向である.故障発生件数・修繕費を削減するため,メーカと共に,修理実績から故障原因を分析し,分析結果および対応策を検討したため報告する.
【方法】
対象は,2021年4月から2023年9月までの 30 ヶ月間,所有している消化器内視鏡関連機器46台とした.メーカからの修理報告書,医療機器管理システムの機器台帳・保守台帳を集計分析した.
【結果】
修理件数は,2021年8件,2022年2件,2023年5件であった.また,修理件数が多いのは上部消化管ビデオスコープであった.1本あたりの修理費が一番高額となったのは下部消化管ビデオスコープであった.以前(約6年前)調査時との比較では,上部消化管ビデオスコープが多く,今回も同様であった.また,「コネクタ部損傷」の故障原因別比率が全国平均より高値であった.
【考察】
消化器内視鏡ビデオスコープは大きく分類すると,上部消化管用と下部消化管用に分類できる.最も多い故障原因は,上部消化管用と下部消化管用では異なっており,以前の結果では,上部消化管ビデオスコープは,挿入部損傷が多く,その内容は座屈・つぶれなど検査中のスコープ操作に起因するものと思われ,下部消化管ビデオスコープは,先端レンズの破損・キズ・凹みが多く,取り扱いの不注意に起因するものと思われた.今回の分析では,劣化・摩耗に関する故障が多かったが,それに次いで「コネクタ部損傷」が明らかに多かった.原因として使用洗剤濃度による影響が考えられるとの報告があったため,早急に対応策を検討する.