日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

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一般演題ポスター

一般演題ポスター リハビリテーション

[P25-16] 手指反復運動の運動頻度の割合の変化が短潜時SEPに及ぼす影響

山本吉則1,2, 嘉戸直樹3, 鈴木俊明4 (1.榊原白鳳病院 リハビリテーション科, 2.榊原白鳳病院 リハビリテーション臨床研究部, 3.神戸リハビリテーション福祉専門学校 理学療法学科, 4.関西医療大学大学院 保健医療学研究科)

【目的】我々は先行研究で2Hz以上の手指反復運動でN20振幅が低下すると報告した。しかし最大の運動頻度には個人差がある。そこで本研究では手指反復運動の運動頻度の割合の変化がSEPに及ぼす影響を検討した。【方法】対象は健常成人10名(平均年齢23.0±1.8歳)とした。課題は3cmの範囲での右示指中手指節関節の屈曲・伸展の反復運動とし、運動頻度は各被験者の最大頻度の10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%とした。SEPは安静時と課題中に右正中神経を電気刺激してN9、N13、N20振幅を記録し、反復測定分散分析とSNK検定を用いて比較した。【結果】N20振幅は安静時と10%、20%の頻度に比べて、30%、40%、50%、60%、70%の頻度で低下した。N9とN13振幅は水準間に差はなかった。【結論】中枢神経系への入力量や出力量の増加に伴う一次体性感覚野への感覚入力の抑制は、最大の運動頻度の30%以上で顕著になる。