日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

講演情報

一般演題ポスター

一般演題ポスター 術中モニタリング

[P27-15] MEDにおける腰椎椎間板ヘルニア切除操作後のMEP振幅低下についての検討

志保井柳太郎1, 古閑比佐志2,3, 平畑昌宏5, 藤田宗義5, 石橋勝彦3, 横須賀純一3, 岩井宏樹2,3,4, 高野裕一3,4, 稲波弘彦3,4, 北川知明5 (1.大野中央病院 整形外科, 2.岩井FESSクリニック, 3.岩井整形外科内科病院 整形外科, 4.稲波脊椎・関節病院 整形外科, 5.帝京大学医学部附属病院 整形外科)

【目的】MEDでヘルニア切除直後のMEPで振幅低下がみられることがある。要因を考え検討した。【方法と対象】症例はL4/5またはL5/S1にMEDを1椎間施行した197例である。刺激装置はNVM5神経モニターシステム を用いた。経頭蓋刺激運動誘発電位(Br-MsEP以下MEP)は、刺激電極はC3-C4(国際10-20法)として刺激法は600-800mV(4-6連刺激、2ms間隔)とした。責任神経根の導出部位としてL4/5は長母趾伸筋、L5/S1は、腓腹筋とした。椎間板切除直後に振幅低下していた群(55例)と上昇していた群(142例)を比較した。【結果】振幅低下群と上昇群の平均手術時間は50.5分と60.7分で有意差はみられなかった。平均椎間板操作時間は15.2分と10.8分で有意差(P<0.05)がみられた。またNRS、ヘルニア摘出量では有意差はなかった。【考察】ヘルニア切除直後の振幅低下は椎間板操作時間(カットオフ値13分)が関係していることが示唆された。