第60回日本小児循環器学会総会・学術集会

講演情報

委員会企画パネルディスカッション

委員会企画パネルディスカッション2(I-CPD2)
ダイバーシティ時代の小児循環器医療のあり方を考えよう(共催:日本医師会)

2024年7月11日(木) 14:50 〜 16:20 第4会場 (4F 411+412)

座長:武田 充人(北海道大学大学院医学研究院 小児科学教室)
座長:津村 早苗(大阪母子医療センター 心臓血管外科)

[I-CPD2-1] なぜ北海道大学小児科は働きやすいのか?

永井 礼子 (北海道大学小児科)

キーワード:働き方改革, チーム主治医制, Quality of My Life

体力の低下を明瞭に自覚し、もう裸眼では限界かと感じるくらいにスクリーンが見えにくくなり、日々の睡眠も浅くなってきた昨今ではあるが、それでも現在所属している北海道大学小児科循環器グループは、これまで演者が経験してきた職場の中で、抜群に働きやすい場所であることを断言する。演者の経歴の特殊さや、若い頃よりも多少は性格が円くなり要領がよくなったことも要因かもしれないが、なぜ北海道大学小児科循環器グループが働きやすいのかを考えてみたい。北海道大学小児科内の数あるサブスペシャリティの中でも、循環器グループ員の労働時間は比較的長い。それでも快適に働くことができるのは(1)完全チーム主治医制、(2)男女差を感じさせない環境、(3)心臓血管外科との良好な関係の構築、(4)心臓カテーテル検査を含め、不要な処置等を削減する努力、(5)メディカルクラークやMSWによる支援、(6)他病院との連携、(7)道内各地域への出張心臓外来、(7)PICU班の存在、(8)科内の他グループとの協力体制、(9)循環器グループ志望者のみならず医局員全体を増やす方策のおかげだと考えている。本口演ではこの9項目の詳細についてお話し、そして、それでも残っている課題と解決策について検討したい。