第52回日本理学療法学術大会

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[P-ED-18] ポスター(教育)P18

2017年5月13日(土) 15:30 〜 16:30 ポスター会場 (国際展示場 展示ホール8)

日本理学療法教育学会

[P-ED-18-2] 当院理学療法科における当日の理学療法予定変更に関する調査

橋爪 真彦1, 朴 容成1, 中川 一彦2 (1.医療法人甲風会有馬温泉病院総合リハビリテーション室, 2.医療法人甲風会有馬温泉病院)

キーワード:業務管理, 業務支援, アンケート

【はじめに,目的】

平成27年度の当院理学療法科の1日平均取得単位数は19.1単位であった。平成28年度は目標18.5単位と量的確保に加え,院内外の研修会への参加や有休を使用する等,専門職としての質的確保と有休消化に取り組んでいる。この取り組みにより求められる管理とは,理学療法士の週間予定調整である。

当院総合リハビリテーション室では,タックリハビリテーション支援システムを導入し,各療法士の予定管理を行っている。原則として毎週金曜日までに担当患者の翌週の理学療法予定を入力することとしており,①各理学療法士が作成,②各指導担当理学療法士が確認,③各病棟担当理学療法士が確認,④理学療法科主任による全体調整という段階を経て予定を作成する。その後,当日朝礼までに各病棟担当者が各病棟リーダーと当日の中止患者やその他の変更を情報交換し,朝礼にて全体に周知する。その情報をふまえ,午前9時の診療開始までに予定の最終調整を行う。この段階を経てでも,当日の予定変更が多いため,今回当院理学療法科スタッフを対象に,当日に予定を変更する頻度と,その理由を調査したため報告する。

【方法】

調査期間は平成28年10月9日日曜日~15日土曜日の7日間とした。

予定変更調査票を作成し,午前9時の診療開始以降に予定時間から5分以上変更して理学療法を実施した際に記入して提出することとした。変更理由の項目は,状態悪化,排泄,食事,入浴,本人拒否,処置,検査,面会,会議,新規患者の担当,代行,上司や部下との面談,他患者の予定に伴う変更,その他(自由記載)の中から1つ選択することとした。

当日午前9時の診療開始までに予定を変更した場合,その変更回数のみを報告することとし,調査票への記入は不要とした。

【結果】

調査期間の1日平均常勤換算数は11.6名であり,1日平均取得単位数は22.0単位であった。

当日午前9時までに予定を変更した回数は延べ51回であり,1日平均7.3回であった。そのうち役職者による予定変更は31回(61%)であった。

回収した調査票は合計145枚であり,1日平均20.7枚であった。予定変更理由は,『他患者の予定に伴う変更』が96件(66%),『状態悪化』が12件,『入浴』が7件,『排泄』・『会議』が3件ずつ,『食事』・『処置』・『面会』が2件ずつ等であった。

【結論】

1日平均取得単位数は目標を達成していた。1名の患者予定を変更すると,その後の他患者の予定も変更となることが多く,約3分の2が他患者の予定変更によるものであった。役職者の急な『会議』参加などでやむを得ない予定変更があるものの,『入浴』や『食事』など予定作成時点で調整可能な予定変更が9件あり,予定管理の質向上の余地があることが考えられる。今後,予定管理を改善し,更なる質と効率の向上を図りたい。