日本デザイン学会 第69回研究発表大会

講演情報

口頭

[7A] インタフェース

2022年6月25日(土) 09:00 〜 11:00 口頭発表 第7会場

座長:小野 健太(千葉大学)

10:20 〜 10:40

[7A-05] 立方体型書籍デバイスにおける表現手法の研究

*中村 朝輝1、チャコン キンテロ ファン カルロス2、小野 健太2、渡邉 誠3 (1. 千葉大学大学院、2. デザイン・リサーチ・インスティチュート、3. 千葉大学)

キーワード:e-book, Interface, Reading

本研究では、新しい読み進め方ができるような書籍デバイスの制作と、そのデバイスに適した表現方法を検討することを目的とした。近年、電子書籍は広く社会に普及してきており、今後も出版市場における電子書籍の割合は増加していくと考えられる。一方で、現在の電子書籍は紙媒体の書籍の読み進め方をメタファーとして適用しただけであり、紙媒体の書籍の模倣に留まってしまっている。また、電子書籍を読む際の平面的な動作では読書が単純な作業のように感じてしまうという可能性が考えられる。電子書籍での読書を楽しんでもらうためには、どのような読み進め方が適しているのか理解し、新しい書籍デバイスを検討する必要がある。 本研究では、紙媒体の書籍と既存の電子書籍との読み進め方を考察し、新しい書籍デバイスに必要な要件を抽出した。簡易プロトタイプを用いた形状の検討の後、立方体型書籍デバイスを制作し、表現手法のアイデアを実働プロトタイプを用いて検証した。検証から得られた気づきを基に、立方体型書籍デバイスに適した表現方法の可能性をまとめ、オリジナルのコンテンツを制作した。