[01-05] 各種自動給水型加温加湿器チャンバーにおける加温効率の検討
【背景】
HFNCにて60L/minの高流量使用時、患者口元温度が設定まで上がらないことを経験した。対応として、その時点で使用していた加温加湿器のチャンバーを別のメーカーの物に交換すると改善されることがあった。これにより、各社のチャンバーにより加温効率に差があるものと推測し、各社チャンバーの加温効率について比較検証を行った。
【研究目的】
各社加温加湿器チャンバー間で加温効率に差があるのか検証し、その要因について考察する。
【方法】
室温を25℃、被験物に流入する空気配管からの空気温度を34℃に維持した状態にて、チャンバーに自動給水にて9℃の蒸留水を注入し、30L/min(以下LF)と流量60L/min(以下HF)における、チャンバー出口温度が設定に達するまでの時間と、チャンバー出口温度が設定に達してからのヒータープレートにかかる負荷の推移について測定を行った。加温加湿器はMR850(F&P社)0.0モード、データ収集は解析ソフトView850を用いた。
【対象】
測定対象は、MP02605(以下Dra)、PMC300AF(以下PM)、AF2310(以下INT)、MR290(以下FP)の4種とした。
【結果】
チャンバー出口温度が設定に達するまでの時間(25℃から39.5℃に到達するまでの時間)はLFでは中央値の最大最小の差が80秒、HFでは130秒となり、共にPMが最も時間を要した。チャンバー出口温度が設定に達してからのヒータープレートにかかる負荷はLF・HF共にPMが最も高かった。
【考察】
PMは、加温加湿器の設定に達するまでの時間が最も長く、温度が平衡状態に達した後も高い出力を要するため、他のチャンバーよりも加温効率が悪いものと思われた。PMのチャンバーの熱伝導部分の厚さは他と同じであり、チャンバー内に充填される水量が特に多い事ではないため、加温効率に影響する要因は熱伝導部の材質などによるものと推測した。
【結語】
加温加湿器チャンバ―は種類により加温効率が異なる。
HFNCにて60L/minの高流量使用時、患者口元温度が設定まで上がらないことを経験した。対応として、その時点で使用していた加温加湿器のチャンバーを別のメーカーの物に交換すると改善されることがあった。これにより、各社のチャンバーにより加温効率に差があるものと推測し、各社チャンバーの加温効率について比較検証を行った。
【研究目的】
各社加温加湿器チャンバー間で加温効率に差があるのか検証し、その要因について考察する。
【方法】
室温を25℃、被験物に流入する空気配管からの空気温度を34℃に維持した状態にて、チャンバーに自動給水にて9℃の蒸留水を注入し、30L/min(以下LF)と流量60L/min(以下HF)における、チャンバー出口温度が設定に達するまでの時間と、チャンバー出口温度が設定に達してからのヒータープレートにかかる負荷の推移について測定を行った。加温加湿器はMR850(F&P社)0.0モード、データ収集は解析ソフトView850を用いた。
【対象】
測定対象は、MP02605(以下Dra)、PMC300AF(以下PM)、AF2310(以下INT)、MR290(以下FP)の4種とした。
【結果】
チャンバー出口温度が設定に達するまでの時間(25℃から39.5℃に到達するまでの時間)はLFでは中央値の最大最小の差が80秒、HFでは130秒となり、共にPMが最も時間を要した。チャンバー出口温度が設定に達してからのヒータープレートにかかる負荷はLF・HF共にPMが最も高かった。
【考察】
PMは、加温加湿器の設定に達するまでの時間が最も長く、温度が平衡状態に達した後も高い出力を要するため、他のチャンバーよりも加温効率が悪いものと思われた。PMのチャンバーの熱伝導部分の厚さは他と同じであり、チャンバー内に充填される水量が特に多い事ではないため、加温効率に影響する要因は熱伝導部の材質などによるものと推測した。
【結語】
加温加湿器チャンバ―は種類により加温効率が異なる。