9:05 AM - 9:25 AM
[37-01] Preliminary study of the modelling of non wetting phase saturation in drainage processes
司会:田中 敦子(産業技術総合研究所)
現在,地球温暖化問題の原因とされる二酸化炭素の排出削減技術として二酸化炭素地下貯留が有力視されている.本研究では二酸化炭素地下貯留メカニズムの中でも長期安定性及び,汎用性が高い残留ガストラップと呼ばれる貯留法に注目した.残留ガストラップとは,二酸化炭素は連続性が絶たれると界面張力によって気泡となり,多孔質内の空隙にトラップされる現象である.先行研究によって残留ガストラップ量は二酸化炭素注入時における多孔質内での二酸化炭素飽和率に依存することが確認されている.本研究の目的は,多孔質からの排水過程における非湿潤相飽和率をモデル化することである.このモデル化を行うことができれば残留ガストラップ量を予測することができる.方法として,多孔質媒体を作成し非湿潤相を注入し飽和率を計測する。その際複数の非湿潤相を用いることで,非湿潤相に働く浮力,界面張力,粘性せん断応力の変化に対する非湿潤相飽和率変化のモデル化を行った.これまでの成果として非湿潤相の上方注入に関してはモデル化をすることができた.下方注入に関しては非湿潤相に働く力の変化に応じた飽和率の変化を確認できた.
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