11:20 〜 11:40
[37-07] インドネシア中部ジャワ州Gundihガス⽥における先導的CCS研究– 岩⽯物性測定結果に基づく貯留層評価 -
司会:菅井 裕一(九州大学)
インドネシア,中部ジャワ州のGundihガス田において,JICA-JST地球規模課題対応国際科学技術協力の一環として「インドネシア・グンディ CCSプロジェクト」を行っている.本プロジェクトでは同ガス田において生産された天然ガス中に含まれるCO2を分離・回収し,ガス田近傍の深部に存在する,中新世の海成堆積層であるNgrayong層の砂岩層中にCO2を貯留する.本研究ではNgrayong層のCO2貯留性能を評価することを目的とし,Ngrayong層およびCO2遮蔽層として期待される Wonocolo層,Bulu層を構成する岩石を露頭および掘削により採取し,孔隙率,密度および弾性波速度などの基礎物性の測定を行った.また露頭で採取したサンプルでは孔径分布,表面浸透率も同時に測定した.その結果,Ngrayong層下部を構成する砂岩層は十分なCO2 貯留能力を持つことが明らかになった.またBulu層を構成する泥質岩は著しく小さな表面浸透率を示し遮蔽層として期待できることが明らかになった.また,Ngrayong層上部に存在する砂泥互層が補助遮蔽層として機能する可能性が示唆された.
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