資源・素材2016(盛岡)

講演情報(2016年8月18日付)

企画講演

鉱業史

2016年9月15日(木) 13:00 〜 16:00 第5会場 (13番講義室)

司会: 中西哲也(九州大学)

14:30 〜 15:00

[3514] 3次元レーザスキャナを用いた多田銀銅山樋ノ上間歩群の調査

久間英樹1, 森内敦史1, 幸田憲明1, 福岡久雄2 (1.松江工業高等専門学校, 2.東京電機大学)

司会: 中西哲也(九州大学)

キーワード:坑道調査、3次元レーザ測定、遠隔操作ロボット

本研究では鉱山坑道内の定量データを非接触で測定できる遠隔操作型ロボットを開発し、全国各地の鉱山坑道内を調査してきた。具体的には、ロボットに取り付けられた各種センサにより坑道内部の映像や断面形状、採掘方向、傾斜角等の定量データを取得した。これら定量データと古文書等の記載を比較することによって時代毎の坑道形状の特徴を求めることが可能となった。しかし古文等に記載されている絵図等には鉱脈近くの斜面にいくつもの坑道が散在している。そのため坑口付近を広範囲に測定し坑道の相互関係を求めることが中世の採掘方法を理解するうえで重要な要素であると考えられる。本報告の目的は、3次元レーザスキャナを用いて兵庫県多田銀銅山肝川地区樋之上間歩群内の坑道が散在する斜面形状および坑道内を測定して採掘時の坑道付近の様子を再現することである。

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