一般社団法人資源・素材学会 平成30(2018)年度春季大会

講演情報(2018年2月23日付 確定版)

企画講演

包括的な資源利用の高効率化に向けて

2018年3月28日(水) 09:50 〜 12:00 第3会場 (3号館4F, 34号講義室)

司会:村上 進亮(東京大学)

10:30 〜 10:50

[2304-11-04] 物質フロー分析による使用済み製品からの散逸量の推計

○醍醐 市朗1 (1. 東京大学)

司会:村上 進亮(東京大学)

キーワード:non-functional recycling、End-of-life recycling rate、トランプエレメント、物質フロー分析

リサイクルプロセスに関わる物質フローは、観測が困難であり、十分に把握されているとは言えない。特に、物質が散逸するフローは、観測されているものは回収されることが多く、認識されていないフローであることが多い。物質フロー分析は、それらのフローを明らかにできる有用な手法である。その手法を用いて、使用済み製品の排出から、二次資源としてリサイクルされるまでで発生する散逸フローを明らかにした事例を紹介する。使用済み製品の排出量は、可視化されてこなかったフローの1つである。著者らは、過去からの用途別消費量と、各用途での製品寿命分布を用いた動的分析により、各種素材の使用済み製品に含まれた排出量(退役量)を、発生ポテンシャルとして推計してきた。それにより、排出されているはずの物質量のうち回収されなかったフロー量を散逸量として同定した。さらには、鉄スクラップに混在してリサイクルされることで、物質として散逸していないものの意図せず鉄鋼材中の合金となり、機能的には散逸している物質も少なくない。鉄鋼材中の不純物元素の組成分析により、それら鉄鋼材中での機能的散逸量も同定した。

講演PDFファイルダウンロードパスワード認証

講演集に収録された講演PDFファイルのダウンロードにはパスワードが必要です。

現在有効なパスワードは、[資源・素材学会会員専用パスワード]です。
※[資源・素材学会会員専用パスワード]は【会員マイページ】にてご確認ください。(毎年1月に変更いたします。)

[資源・素材学会会員専用パスワード]を入力してください

パスワード