09:30 〜 10:00
[3301-05-01] 物理選別装置の自動制御化
司会:古屋仲 茂樹(産業技術総合研究所)
キーワード:物理選別、自動制御、粒子物性、選別理論
磁選機や比重選別機などの物理選別装置が扱う粒子群は、天然鉱山、都市鉱山のいずれの場合も多種多様な形態を有しており、かつ、粒子物性は1粒子毎に異なるため、その制御は経験に基づいてきた。また、選別装置自体の理論的解釈も遅れており、多くは原理やモデルによる理想状態の選別機構を説明しているに過ぎない。このような歴史的背景から、選別装置内の実際の粒子挙動はほぼブラックボックス化しており、初めて手にする粒子群に対し、その物性情報だけで選別結果を正確に予測することは、現状、ほぼ不可能と言って良い。近年、ビッグデータ、IoT、AIなど、複雑な機械制御を可能にするツールの発展がめざましい。物理選別は制御の高度化によって精度を大幅に改善し得る、伸び代の最も大きい産業機械の1つと考えられるが、残念ながら、これらを利用するために必要な理論体系の整備が不十分である。本講演では、近年、筆者が開発したAESSを例にとり、物理選別の精度改善に資する自動制御化に必要な要件について解説する。
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