鉱物処理・環境・リサイクル

[3K0409-20-01] CuMo分離浮選におけるシアーアジテーション工程の改善とインペラー摩耗メカニズム

○青木 悠二¹、坂本 和昭¹、内藤 大志¹、今林 安国¹、塩谷 大河¹、岸井 俊夫¹、黒岩 樹人¹ (1. 住友金属鉱山株式会社)

キーワード：CuMo分離浮選、シアーアジテーション、摩耗

チリのA鉱山ではCuMoバルク浮選工程においてCuMoバルク精鉱を回収後、CuMo分離浮選工程においてCu精鉱およびMo精鉱をそれぞれ回収している。CuMo分離浮選工程に先立ち実施されるシアーアジテーション工程はCuMoバルク精鉱中の凝集体解砕および鉱物粒子表面の試薬除去を目的としており、CuMo分離浮選工程において重要なプロセスである。一方、実操業のシアーアジテーション工程では以下の原因による稼働率低下と攪拌力不足が課題であった。①高負荷による撹拌機モーターのトリップに伴う設備停止②インペラー摩耗に伴う攪拌力不足と高頻度の交換作業。これらの課題に対し、実験室規模、中規模試験および流体シミュレーションを実施の上、改善策を提示、実機への展開を行い良好な結果が得た。また、インペラーに生じた特徴的な摩耗について、そのメカニズムを明らかにした。