資源・素材2019(京都)

講演情報(2019年8月9日付 確定版)

一般講演

鉱物処理・環境・リサイクル

2019年9月26日(木) 13:00 〜 17:10 第4会場 (C1 1階 講義室1(192))

司会:鈴木 祐麻(山口大学)、三木 一(九州大学)

14:40 〜 15:00

[3K0409-20-06] 人形峠で採取した坑水からのMn酸化菌分離とその培養特性

○山路 恵子1、小原 義之2、福山 賢仁2、長安 孝明2、春間 俊克3、田中 万也3、升屋 勇人4、羽部 浩5 (1. 筑波大学・生命環境系、2. 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構・人形峠環境技術センター、3. 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構・原子力科学研究部門、4. 国立研究開発法人森林研究・整備機構、5. 国立研究開発法人産業技術総合研究所・環境管理研究部門)

キーワード:Mn酸化菌

人形峠環境技術センターでは、坑水中のFe、Mn、As、Raの除去が可能で、薬品使用量、二次産生物の発生及びメンテナンス負荷が少ないなどの利点がある水処理方法に着目し、実証試験を行ってきた。しかし、本方式では、Mn除去のメカニズムが化学的には不明であり、生物的作用が機能すると推察された。そこで本研究では、本処理法におけるMn酸化菌の関与を明らかにすることを目的とした。センター内で採取した坑水からHay mediumでMn酸化菌を分離した結果、Coprinopsis urticicola及びMicrodontium sp.が確認された。また、これらの菌種は本浄化装置のカラム内の砂粒に定着していることも確認された。C. urticicolaについて培養特性を精査した結果、1) 浄化装置の水温の変動範囲(10-15℃)においては生長及びMn酸化能が確認され、また2) CN源添加によりMn酸化能は消失したことから浄化装置内ではMn酸化能が維持されると示唆された。以上の結果より、本浄化装置には坑水由来のMn酸化菌が定着しMn除去に関与すると考えられた。人形峠環境技術センターでは、坑水中のFe、Mn、As、Raの除去が可能で、薬品使用量、二次産生物の発生及びメンテナンス負荷が少ないなどの利点がある水処理方法に着目し、実証試験を行ってきた。しかし、本方式では、Mn除去のメカニズムが化学的には不明であり、生物的作用が機能すると推察された。そこで本研究では、本処理法におけるMn酸化菌の関与を明らかにすることを目的とした。センター内で採取した坑水からHay mediumでMn酸化菌を分離した結果、Coprinopsis urticicola及びMicrodontium sp.が確認された。また、これらの菌種は本浄化装置のカラム内の砂粒に定着していることも確認された。C. urticicolaについて培養特性を精査した結果、1) 浄化装置の水温の変動範囲(10-15℃)においては生長及びMn酸化能が確認され、また2) CN源添加によりMn酸化能は消失したことから浄化装置内ではMn酸化能が維持されると示唆された。以上の結果より、本浄化装置には坑水由来のMn酸化菌が定着しMn除去に関与すると考えられた。

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