鉱物処理・環境・リサイクル

[3K0409-20-08] 電池リサイクルにおけるSMMの取り組みについて

○庄司 浩史¹ (1. 住友金属鉱山株式会社　技術本部　新居浜研究所)

キーワード：リサイクル、LIB、ニッケル、コバルト、銅

SMMでは、愛媛県の別子事業所にて、ニッケル、コバルト、銅製品を生産している。これらの製品は、電気自動車などに搭載されるバッテリー（燃料電池）の原料であり、硫酸ニッケルや硫酸コバルトなどは、その需要が年々増加している。
一方、これらの燃料電池のリサイクルとしては、銅の製錬所である東予工場にて廃電池を処理することにより、銅およびニッケルを回収する『Battery to Battery』のプロセスを実現していたが、コバルトの回収はできないため、コバルト有償の廃電池（貴重な国内資源）は海外へ流出してしまっていた。
今回の報告では、本年3月のプレスリリース『リチウムイオン二次電池の新リサイクルプロセスの開発とパイロットプラントの稼働について』より、コバルトも回収可能なプロセスを開発したことを踏まえ、弊社の資源循環型社会への取り組みについて報告する。