11:30 〜 12:00
[3K0104-06-03] 鉱さい集積場の崩壊を想定した集積物流動シミュレーション予測
司会:才ノ木 敦士(熊本大学)
キーワード:鉱さい集積場、国際テーリングダム基準、鉱さいダム決壊シミュレーション、土砂及び鉱さい流動、粘弾性体の崩壊
2019年のブルマジーニョ鉱さいダム決壊事故を受け,鉱さい集積場事故に関する国際的関心が高まっている.2020年には「国際テーリングダム基準」が公表され,今後日本でも各地の鉱さい集積場について当基準をふまえた管理を求められることが想定される.当基準では「鉱さい集積場事故のシミュレーション」を実施し,崩壊した場合のリスク・影響についての検討を求めている.本研究では,小規模な集積場を対象に触覚試験的崩壊シミュレーションを実施し,結果を評価,また要検討項目や課題を整理することを目的とした.
シミュレーションパラメータとしては,DEM,境界条件,降雨条件,マニングn値,集積物の物性値等を設定し,集積場の崩壊シミュレーションを実施した.集積物流動挙動は主に集積場周辺の上流部,河川によって流下していく中・下流部に大別されるが,シミュレーション結果には微地形や土地利用条件が明確に反映され,また崩壊土砂を河川水が越流する様子も見られ,実用的なものであることが確認できた.今後の課題としては,対象集積場や地域特性に応じた崩壊シナリオや境界条件の検討が重要であることが判明した.
シミュレーションパラメータとしては,DEM,境界条件,降雨条件,マニングn値,集積物の物性値等を設定し,集積場の崩壊シミュレーションを実施した.集積物流動挙動は主に集積場周辺の上流部,河川によって流下していく中・下流部に大別されるが,シミュレーション結果には微地形や土地利用条件が明確に反映され,また崩壊土砂を河川水が越流する様子も見られ,実用的なものであることが確認できた.今後の課題としては,対象集積場や地域特性に応じた崩壊シナリオや境界条件の検討が重要であることが判明した.
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