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[1109-16-04] リアルオプション分析を用いた3種の深海底鉱物資源開発の経済性比較
司会:西 圭介(深海資源開発株式会社)
キーワード:深海底鉱物資源、リアルオプション分析、マンガン団塊、海底熱水鉱床、コバルトリッチクラスト
海洋には有価金属を含有する深海底鉱物資源が存在し、海洋国家である日本は自国の排他的経済水域 (EEZ: Exclusive Economic Zone) や公海に存在する深海底鉱物資源の開発を資源安全保障戦略の一つとして位置付けている。一方で、深海底での開発には莫大な投資と長期間の操業が必要なため、そのプロジェクトには高い不確実性がある。また、現在の日本において事業評価を進めているマンガン団塊、海底熱水鉱床、コバルトリッチクラストの三つの深海底鉱物資源は開発要件の違いに沿って、それぞれの鉱床に開発モデルの提案が行われている。しかし、今後の資源開発戦略に重要な経済性の比較については手薄であった。本研究では、日本の深海底鉱物資源開発の経済的不確実性を考慮した評価のために、各鉱床の開発シナリオをもとにリアルオプション分析を試みる。SSA (Stratified State Aggregation) 法によるアプローチにより、含有する有価金属毎の市場価格とそのボラティリティを個々に組み込むことで、現実的要件での精緻な評価を追及する。また、オプションを考慮したプロジェクト価値、臨界価格を比較要素として、潜在的な投資価値、適切な投資時期の推定による、各鉱床の相対的な経済的優位性についても評価する。
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