資源・素材2024(秋田)

講演情報(2024年8月7日付 確定版)

若手・一般ポスター発表(ショート講演)

ポスター発表ショート講演(地球・資源分野) [9/11(水) PM 第1会場]

2024年9月11日(水) 13:40 〜 14:52 第1会場 (一般教育2号館 1F 101) (一般教育2号館 1F 101)

司会:鳥屋 剛毅(秋田大学)

14:12 〜 14:16

[2107-24-09] 水圧破砕における粘弾性破砕流体がき裂進展に及ぼす影響の評価

○岡本 蒼1[修士課程]、ビャーカソン エルバー1、長縄 成実1 (1. 秋田大学)

司会:鳥屋 剛毅(秋田大学)

キーワード:水圧破砕技術、粘弾性破砕流体、プロパント

近年、石油・ガス生産現場では、貯留層浸透率の改善を目的に水圧破砕技術が盛んに使用されている。水圧破砕は貯留層に高圧で破砕流体とプロパントを圧入することで、その貯留層内にき裂を生成する。しかし、過剰量の破砕流体とプロパントの使用は経済的にも環境的にも好ましくなく、貯留層に経済的なき裂を生成しつつ圧入流体量を最小化する水圧破砕を計画することが有益である。米国北東部に位置するマーセラスシェールフィールドでは粘弾性破砕流体を使用した水平坑井の水圧破砕が実施されている。その利点は従来のスリックウォーターなどの破砕流体と比較して、プロパント輸送、プロパントによる浸透率の保持、き裂のクリーニング性能が改善され、圧入圧力を抑制できることである。しかし、き裂進展挙動は坑井の軌跡に沿って異なるため、適切な圧入方法は解明されていない。本研究では、スリックウォーターを用いた水圧破砕シミュレーションとの比較によって、適切な設定環境下における粘弾性破砕流体の圧入計画の妥当性を評価した。