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[P075B] 乾式法による太陽光パネルからの金属シリコンとガラスの分離
キーワード:表面張力、SiO2系スラグ、金属シリコン
脱炭素社会に向けて、再生可能エネルギーの主力として太陽光発電への期待は大きく、多くの太陽光パネル(PVパネル)が製造され、国内外で導入されている。2030年代にはPVパネルの大量廃棄が見込まれており、PVパネルのリサイクルは急務となっている。シリコン系のPVパネルはSi系太陽電池と共にガラスが使用されており、そのリサイクルにはホットナイフ分離法やブラストショット法でガラスとSi系太陽電池のバックシートの分離が試みられている。しかしながら、ガラスを分離したSi系太陽電池にガラスが混入することも多い。そこで本研究では、ガラスが含まれるSi系太陽電池を、シリコンの融点を越える1773 Kで溶融することで、ガラスをスラグとして金属シリコンから分離することが可能か調べた。試料の溶融にあたっては、るつぼをいくつかの種類に変化させて実施した。その結果、SiO2製るつぼを用いた場合、ガラスをSiO2飽和のスラグとして、金属Siから分離できることがわかった。