資源・素材2024(秋田)

講演情報(2024年8月7日付 確定版)

若手・一般ポスター発表

15:15-17:15 ポスター発表(環境/リサイクル) [9/11(水) PM ポスター発表会場]

2024年9月11日(水) 15:15 〜 17:15 ポスター会場d (大学会館 1F クレール)

15:15 〜 17:15

[P026C] ケイ酸を活性化剤とした過硫酸法による1,4-ジオキサンの分解

○向島 樺音1、晴山 渉2、三塚 和弘3、鎌田 明秀3、森 一星3、佐藤 祐輔3、西田 憲司3、緒方 浩基3 (1. 岩手大学大学院、2. 岩手大学、3. (株)大林組)

キーワード:1,4-ジオキサン、過硫酸、促進酸化、ケイ酸、地下水土壌汚染

1,4-ジオキサンは、地下水環境基準、土壌環境基準(検液)が0.05mg/L以下に定められている物質である。不法投棄現場等から実際に検出された事例もあることから、効率的な浄化技術の確立が求められている。1,4-ジオキサンは、活性炭等への吸着性が小さく、生分解性も低い。また、水とよく混和し、沸点が水と同程度のため、水との分離回収が困難である。地下水・土壌汚染における1,4-ジオキサンの原位置浄化では、化学的酸化分解手法である促進酸化法が有効であると知られている。促進酸化法の一つである過硫酸法には、ペルオキシ一硫酸またはペルオキソ二硫酸を用いる方法があり、その活性化剤には2価の鉄イオンが用いられる。前報により、ケイ酸を添加することによって、鉄イオンが存在せずともペルオキシ一硫酸を活性化させ、1,4-ジオキサンを分解可能であることを明らかにした。本研究では、ペルオキシ一硫酸に着目し、1,4-ジオキサン分解を促進させるケイ酸の反応条件について検討した。その結果ケイ酸の供給試薬をpH13に調整した後にペルオキシ一硫酸と混合することによって、1,4-ジオキサン分解を促進できることが分かった。