資源・素材2024(秋田)

講演情報(2024年8月7日付 確定版)

若手・一般ポスター発表(ショート講演)

ポスター発表ショート講演(環境/リサイクル) [9/11(水) PM 第2会場]

2024年9月11日(水) 13:40 〜 14:56 第2会場 (一般教育2号館 1F 102) (一般教育2号館 1F 102)

司会:菅原 一輝(北九州市立大)

14:00 〜 14:04

[2209-27-06] 坑廃水処理後の鉄澱物を活用したバイオスコロダイト(FeIIIAsVO4・2H2O)の生成

○木村 一真1[修士課程]、沖部 奈緒子1 (1. 九州大学)

司会:菅原 一輝(北九州市立大)

キーワード:ヒ素、スコロダイト、鉄ヒ素酸化アーキア、廃棄鉄澱物、廃水処理

近年、製錬廃液中のAs(III)処理が問題となっており、一般的には化学的なAs(V)への酸化処理を経て不動化されている。当研究室では製錬廃液中のAs(III)に対して、好熱・超好酸性アーキアAcidianus brierleyiのAs(III)酸化能を利用し、高安定性鉄ヒ素鉱物であるスコロダイト(FeIIIAsVO4・2H2O)を生成できること、またその詳細な不動化機構を報告してきた。この際、対象となる製錬廃液がFe(II)を含まない限り、鉄源を外部供給する必要がある。鉄源として廃棄鉄澱物を活用できれば、廃棄物減容化及びより経済的なAs(III)処理につなげることができる。したがって本研究では、国内の坑廃水処理場で採取した鉄澱物を新たな鉄源とした、微生物学的スコロダイト生成法の開発を目的とした。鉄源を溶液Fe(II)のみ、固体鉄澱物のみ、または混合系で供給することにより、鉄澱物を鉄源とした場合のスコロダイト生成機構を調査した。鉄源を鉄澱物として供給した系では、スコロダイト生成速度および結晶性が向上した。