資源・素材2024(秋田)

講演情報(2024年8月7日付 確定版)

若手・一般ポスター発表(ショート講演)

ポスター発表ショート講演(環境/リサイクル) [9/11(水) PM 第2会場]

2024年9月11日(水) 13:40 〜 14:56 第2会場 (一般教育2号館 1F 102) (一般教育2号館 1F 102)

司会:菅原 一輝(北九州市立大)

14:48 〜 14:52

[2209-27-18] 芽胞形成に着目した尿素分解菌の保存方法に関する検討

○樋口 友哉1[修士課程]、Meiqi Chen1、中島 一紀2、髙野 力2、川﨑 了2 (1. 北海道大学大学院工学院、2. 北海道大学院工学研究院)

司会:菅原 一輝(北九州市立大)

キーワード:MICP、尿素分解菌、芽胞形成、凍結乾燥

筆者らは,微生物機能を利用した炭酸カルシウム析出技術であるMicrobial Induced Carbonate Precipitation(MICP)法に着目した地盤改良工法に関する研究を進めている。炭酸カルシウムはバイオミネラルの1つであることから,生体親和性が高い。この安全な炭酸カルシウムがMICP法によるセメント物質として地盤中に析出すると,地盤を構成する土粒子間が架橋して固化するため,地盤の強度を向上させたり止水性を高めたりすることが期待できる。MICP法による地盤改良技術を実用化するための課題の中に,使用する培養液の保存と輸送の問題があり,その解決策として芽胞を形成する菌株の凍結乾燥が考えられる。そのためには,MICP法に適した菌株の探索および芽胞形成と,芽胞形成後の菌株の保存方法と特性変化について調べる必要がある。本報告では,ストレス耐性を持つ芽胞形成菌が多く存在すると推定される空中浮遊菌を対象とし,採取した空中浮遊菌からの尿素分解菌の分離,分離した菌株の芽胞形成,芽胞形成後の凍結乾燥による粉末化と保存,粉末化と保存した後の菌株の特性変化について調査した結果を述べる。