14:16 〜 14:20
[2412-24-10] 天然高分子-セリシンを分散剤とした銀微粒子の作製とその特性
司会:吉村 彰大(千葉大学)
キーワード:セリシン、銀微粒子、湿式還元法
絹繊維の20~30%を占めるセリシンは、蚕によってつくられる繭層に含まれる水溶性タンパク質であり、フィブロインを包み込むように存在し、接着剤の役割をしている。このセリシンは、製糸プロセスの精錬工程でほとんど破棄されてきたが、その特異性(保湿性、抗酸化作用、チロシナーゼ阻害作用、分散性等)を活用しようとする試みがなされている。一方、セリシンを構成するタンパク質中にはセリンやアスパラギン酸を含み、その側鎖にヒドロキシ基やカルボキシ基が存在するため、水に溶解し水溶液中で分散剤として働くことが確認されている。
本研究では、セリシンのこの特性を活かし、素材への応用を検討するため、蚕品種「セリシンホープ」をオートクレーブにより熱水溶解して調整した分子量の異なるセリシン溶解溶液を用いて、湿式還元法による銀微粒子溶液を作製した。得られた銀‐セリシン溶液は、UVによるプラズモン吸収の測定、XRDによる同定、SEMによる形態観察およびセリシンの熱的挙動と構造解析を行った結果を報告する。
本研究では、セリシンのこの特性を活かし、素材への応用を検討するため、蚕品種「セリシンホープ」をオートクレーブにより熱水溶解して調整した分子量の異なるセリシン溶解溶液を用いて、湿式還元法による銀微粒子溶液を作製した。得られた銀‐セリシン溶液は、UVによるプラズモン吸収の測定、XRDによる同定、SEMによる形態観察およびセリシンの熱的挙動と構造解析を行った結果を報告する。
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