13:44 〜 13:48
[2607-23-02] 1273Kにおける金属銅の硫化挙動と反応速度に関する研究
司会:岸本 章宏 (京都大学)
キーワード:銅リサイクル、マット熔錬、硫化銅、硫化速度
近年,金属銅を含む二次原料が自溶炉などのマット熔錬で処理されている。金属Cuの硫化によるマット化としては,溶融しているCu2S-FeS系マットと金属銅の反応と,気相中のS2やSO2ガスによる反応が考えられる。
本研究では,マット熔錬炉の気相と金属銅の反応による銅の硫化の基礎として,1273K,pSO2= 0.4,logpS2 =-1.0,logpO2= -10.9の条件における金属銅の硫化挙動を調べた。実験は球状の金属銅の直径と保持時間を変数とし,1273Kで固体の金属銅球とSO2-CO-CO2混合ガスを反応させた。実験後の生成物をSEM-EDSとXRDにより同定するとともに,実験前後の試料の質量変化よりCu2Sの生成量を決定した。
実験後の試料の観察より,反応初期に金属銅の表面にCu2Sを形成した後,表面のCu2S を基点としてデンドライト状にCu2Sが成長することが分かった。また反応時間の経過に伴い,金属銅表面に形成されたCu2Sの形状を保ちながら金属銅が消費されるため,試料の空洞化が観察された。さらに,生成されたCu2S量に基づき本実験条件におけるCu2Sの反応速度を求めた。
本研究では,マット熔錬炉の気相と金属銅の反応による銅の硫化の基礎として,1273K,pSO2= 0.4,logpS2 =-1.0,logpO2= -10.9の条件における金属銅の硫化挙動を調べた。実験は球状の金属銅の直径と保持時間を変数とし,1273Kで固体の金属銅球とSO2-CO-CO2混合ガスを反応させた。実験後の生成物をSEM-EDSとXRDにより同定するとともに,実験前後の試料の質量変化よりCu2Sの生成量を決定した。
実験後の試料の観察より,反応初期に金属銅の表面にCu2Sを形成した後,表面のCu2S を基点としてデンドライト状にCu2Sが成長することが分かった。また反応時間の経過に伴い,金属銅表面に形成されたCu2Sの形状を保ちながら金属銅が消費されるため,試料の空洞化が観察された。さらに,生成されたCu2S量に基づき本実験条件におけるCu2Sの反応速度を求めた。
講演PDFファイルダウンロードパスワード認証
講演集に収録された講演PDFファイルのダウンロードにはパスワードが必要です。
現在有効なパスワードは、[資源・素材学会会員専用パスワード]です。
※[資源・素材学会会員専用パスワード]は【会員マイページ】にてご確認ください。(毎年1月に変更いたします。)
[資源・素材学会会員専用パスワード]を入力してください